地域みらい留学とは
新たな環境で
自分らしさを育む
国内進学プログラム
地域みらい留学は、日本国内の進学プログラムです。全国の生徒が、自らの興味関心に基づいて日本各地にある地方の公立高校を選び、高校3年間をその土地で生活しながら学びます。留学生活を通して、生徒たちは豊かな自然や文化に触れるなど、多様な経験と挑戦の機会に恵まれます。その中で、個性や自立心を大きく伸ばしていくことが期待されています。

地域に生まれる効果
受け入れから始まる
担い手育成まちづくり

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1

受け入れを機に、
魅力を見つめ直す受け入れに際して、これまで当たり前にあった地域の豊かな自然環境、歴史や文化、伝統産業、そして地域で活動する方々の存在を、「地域の魅力」として新たに見つめ直す機会となります。
そして、その地域ならではの学びが実現することで、高校自体の魅力も一層高まっていきます。 -
2

地域への愛着、
担い手育成に再認識された地域の魅力や、魅力ある高校での学びは、生徒たちの心に地域への深い愛着を育みます。地域を知り、好きになることで、生徒たちは自ら地域の課題に関心を持ち、その未来を考える当事者となります。この経験が、将来地域を支える意志ある担い手を育成する土壌となるのです。
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3

地域が活性化し、
関係人口増加へ育まれた地域への想いや活動は、地域内に新たな交流や活気を生み出し、地域活性化の原動力となります。卒業後も、多くの生徒が地域との関わりを継続し、Uターン・Iターンに繋がるケースや、様々な形で地域を応援する「関係人口」として地域と繋がり続けるでしょう。
島根県海士町
[隠岐島前高校]の事例
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生徒数
89名
184名
2008〜2015年
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県外からの進学者
30名/学年増加
2008年と2015年との比較
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地元高校への進学率
47%
89%
2007〜2015年
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生徒の変化

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卒業後Uターン率
15.2%
24.9%
2004〜2008年→2011〜2015年
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地域の祭りの再興
36%
64%
2006〜2015年 ※神輿を出す祭りの割合
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人口の社会増減
-107人
+53人
1996〜2005年→2006〜2015年
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年間平均出生率
8人
18人
2003〜2005年→2013〜2015年

1校あたり平均6名の
生徒が留学します
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2025年度
合同説明会参加人数見込み7,000名 (概算)
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2025年度
地域みらい留学生数見込み945名 (概算)
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1校あたりの留学生数見込み
945 名 ÷ 受け入れ校 145 校
≒ 6 名 / 校6名

参画自治体の声

鹿児島県さつま町
教育魅力化で若者の地元定着を促進
中学校が1校、高校も1校という小さな町で、卒業生の地元進学率は2割未満。高校の魅力不足が課題でした。そんな中、試験的に受け入れた都市部の留学生がきっかけで、クラスに一体感が生まれ、地元生徒たちにも新しいチャレンジ意欲が芽生えました。休日には地域住民と川遊びや農業体験を共にし、町に活気が戻ったように感じました。今後3年間かけて関係を深めれば、町への愛着や将来的なUターンにもつながると期待しています。役場・学校・地域が一体となる体制を整えられれば、規模の小さな町でも確かな変化は生み出せると確信しています。

受け入れ高校の声

鹿児島県立薩摩中央高等学校
市町村との協力関係を構築し、持続可能な高校づくりへ
現在鹿児島県においても高校の存続は課題として上がっており、校長としても非常に重要な問題と認識していました。
今回 3 か年の地域みらい留学導入を決めたのは、その取り組みが生徒や学校に良い影響を与えると確信したからです。
県外生徒が意欲的に地域について学ぶ姿を見て、地域内から進学した生徒も非常に刺激を受けましたし、先生方の意識も変わっていきました。今では県外からの募集活動に対して非常に意欲をもって取り組んでくださる先生もいます。
学校だけで考えるのではなく、町の役場の方とも何度も何度も協議をして進めることができました。これからも課題はあるとは思うのですが、お互い協力し合ってこの取り組みを進めていきたいと思っています。
中須 康文 校長

留学生の声

愛媛県立三崎高校
自然と人に出会い、自分の進みたい未来を見つけた留学生活
進学先に選んだのは、地域の人の温かさと、海と山に囲まれた静かな暮らしがある愛媛県伊方町。三崎高校での3年間は、挑戦を応援してくれる環境の中で、音楽や地域活動に夢中になれた日々でした。バイオリンを再び手に取ったのも、地元の先生や仲間との出会いがあったからこそ。演奏を通じて地域の人とつながれた経験は、今の自分の原点です。現在は大学で地域社会を学び、卒業後は地方で働くと決めています。自分にとって伊方町は、いつでも“帰る場所”となっています。
江﨑 慧さん
受け入れの流れ・
サポート
初年度
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参画に向けて高校・自治体・弊財団で協議
サポート内容
担当課以外の皆様へのご理解をいただけるように事業内容の資料作成も可能です。
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参画費用及び諸経費の予算獲得
当初予算にて参画費用及び諸経費の予算を獲得いただきます。予算申請のサポートも事務局で承ります。活用できる助成金は以下よりご確認ください。
活用できる助成金
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都道府県教育委員会への申請
※申請不要の高校もあります。詳しくは事務局へお問い合わせください。
次年度
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留学生の下宿先開拓
留学生の居住環境確保の見通しを立てていただきます。多額の予算を投じたハード新築は不要です。官民既存施設の利活用が大多数です。
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生徒募集の開始
全国から生徒を募集します。弊財団が、説明会の開催・関心を持った中学生のフォローなどをおこないます。
サポート内容
対面及びオンライン合同学校説明会の開催
首都圏の中学生・保護者と地方の高校が効果的に出会えるイベントの開催。
大規模な対面説明会を東京・大阪で開催します。2024年6月のイベントでは2日間で1,200名の来場を記録しました。
また、ZOOMを活用したオンライン説明会を土日や平日に開催します。首都圏を中心とした全国規模の広報周知
・1都3県/政令指定都市/中核都市を中心にチラシ配布及び架電
・WEB広告やメルマガ、LINEに日々発信
・ガイドブックを希望者へ無料郵送/対面フェス来場者への無料配布
・マスコミや大手メディア、報道機関等と連携した広報活動の展開各校に担当者を配置し、効果的な募集をフォロー
全国募集を進めていく上での困りごとに対してノウハウを提供します。(例:下宿環境の整備方法や人材確保、高校/行政の連携支援など)
また、必要に応じて定期的に高校・行政・事務局でミーティングを行い、効果的な募集を後押しします。
次々年度
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留学生受入れ
※R8年にご参画を頂いた場合、留学生の受入れを行うことができるのは、最短でR9年度です。
よくあるご質問
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留学希望者はどんな性格や特性の生徒が多いですか?
「成長志向」の生徒が全体の80%以上を占めてます。その中でも大きく2つに分類され、「意欲的で成長志向」の生徒は刺激ある環境で変化や成長したいと思う意思を持って留学を決意しており、「潜在的な成長志向」の生徒は地元とは異なる少人数の環境で自分らしく高校生活が送れることに惹かれ留学を決意しています。弊財団としてもこの成長志向の生徒をターゲットにマーケティングを行っているので、今後もこのような生徒が中心に留学を希望してくれると予想しています。また約15%が「リスタート」の生徒で、今の環境になじめず地域みらい留学を通して環境を変える為に留学を決意しています。
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地方の活性化にどういった効果があるのでしょうか?
もし地域の出口となっている高校がなくなってしまうと、中学を卒業した後すぐに他の市町の高校へ進学しそのままこの地域へは帰らない未来が想定されます。更に高校時から他の市町へ子供たちが進学すると、家族の転住も考えられ、地域の人口減少が加速していきます。このサイクルから抜け出す為にも「地域みらい留学」で全国募集をしたり、高校魅力化をしていく事で地域の活性化に効果的な役割を果たします。
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留学後、どれぐらいの生徒がその地方に残るのでしょうか?
島根県のデータだと、県外から入学した生徒の16%が毎年県内に就職や進学をしています。
他にも北海道礼文高校では地域みらい留学1期生8名中4名が地元就職をしたり、山形県遊佐高校では5名中2名が遊佐に住みながら隣町の大学へ進学したりしています。どの生徒も恩返しをしたいという思いやその地域に残って地域の為に活動したいという気持ちで残っているようです。 -
高校の教育の質はあがるのでしょうか?
県外生割合の高い学校の方が、学習環境に対する肯定的回答割合の伸びがみられました。生徒が多様であることが県内生の生徒に良い影響を与えることが示唆されています。
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高校に寮がなくても受け入れは可能ですか?
可能です。空き家や民宿など既存の施設を活用ことをおすすめします。
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受け入れ体制を整備するために学校とどのように連携したらいいか?
多くの参画校では受け入れ体制の準備を基礎自治体がやっています。学校側は受け入れ準備の予算を出せないパターンが多いので、基礎自治体と一緒に何が必要でどう準備をしていくかを学校側の意見としてしっかり発信しつつ、協議を重ねていく必要があります。

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導入までのサポートを実施いたします。













